コーヒーの味を引き立てる水選び:最適な水で美味しさ倍増!
- q-matsumoto
- 3月27日
- 読了時間: 3分
先日、あるお客様からこんな質問をいただきました。
「水がコーヒーの味に影響している気がするんですが、実際どうなんですか?」
おっしゃる通り、コーヒーの成分は99%が水です。
同じ豆を使用していても、水の種類によってコーヒーの風味は大きく変化します。
「じゃあ、高級なミネラルウォーターを使えば美味しくなるの?」と
疑問に思われるかもしれません。
実はそれほど単純ではありません。
美味しいコーヒーを淹れるためには、適切な水を選ぶことが重要です。
この記事では、コーヒーと水の関係について解説し、
ご家庭でも実践できる最適な水選びのポイントをご紹介します。
水がコーヒーの味に与える影響
水の質はコーヒーの抽出に直接影響します。
特に重要なのは水の硬度です。
水の分類でよく、軟水・硬水と聞きますよね。
水の硬度は、主にカルシウムとマグネシウムの含有量によって決まります。
一般的に硬度100mg/L未満が「軟水」、100mg/L以上が「硬水」と分類されます。
そして、カルシウムやマグネシウムなどのミネラルは
コーヒーの酸味や苦味、甘みといった風味要素の抽出に影響します。

「1リットルあたりmg単位の世界でそんなに変わるの?」と思われるかもしれませんが、
この微量な違いがコーヒーの風味を大きく左右します。
バリスタチャンピオンシップなどの大会では、
ミネラル分を緻密に調整した水(カスタムウォーター)を使用することは
当たり前になっています。
それほど水は重要な要素なんです!
理想的な水の条件
日本で美味しくコーヒーを淹れるための理想的な水には、主に2つの条件があります。
条件その1:軟水である
日本で買ったコーヒー豆を淹れるのに最適な水はズバリ、軟水です。
日本のコーヒー豆専門店では、
国内で飲まれている水を前提にテイスティングし、最適な焙煎度合いを決定しています。
日本で飲まれている水は平均して硬度30〜80mg/Lほどで、軟水です。
つまり、日本で販売されているコーヒー豆は、軟水で淹れることを想定して焙煎されているのです。
そのため、海外産のミネラルウォーター(硬水)でコーヒーを淹れた場合、
お店が意図した風味とはかけ離れた味わいになる可能性があります。
条件その2:水の硬度が40〜70mg/L
日本でコーヒーを淹れるなら、理想的な水の硬度は40〜70mg/Lです。
これは単なる目安ではなく、科学的な裏付けがあります。
東京大学のグループが行った47都道府県1564地点での調査によると、
日本の水道水は地域によって異なるものの、
平均的に40〜70mg/L程度の硬度だそうです。

出典:科学技術振興機構サイエンスポータル
硬度40〜70mg/Lの軟水なら、
お店の意図したコーヒーの味わいを抽出しやすいと言えます。
ミネラル成分は水を沸騰させても蒸発しないので、
沸騰した水道水でも、ミネラル含有量は基本的に変わりません。
ミネラルウォーターでコーヒーを淹れる場合は、
ボトルに記載されている硬度が「40〜70mg/L」に収まっているか、チェックしましょう。
最適な水でより美味しいコーヒーを
コーヒーは99%が水であり、水の質がコーヒーの味わいを大きく左右します。
特に日本で美味しいコーヒーを淹れるためには、
硬度が40〜70mg/Lの軟水を選ぶことが重要です。
ミネラルウォーターを選ぶ場合も、成分表示をチェックして適切なものを選べば、
より自分好みのコーヒーを楽しむことができるでしょう。
水にこだわることは、コーヒー愛好家としての新たなステップです。
同じ豆でも、水を変えるだけで全く違った味わいを発見できるかもしれません。
ぜひ、お気に入りのコーヒー豆と最適な水の組み合わせを探してみてください!
桁違いのコーヒーの香りを体験してください
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